someone's diary

生活の記録。

無理矢理花粉症にされた

バイト先までは徒歩で通っているのだけど、横浜の住宅地の植え込みにはやたらちゃんとした木が植えてあって、僕はそこの側を歩いていた。

 

僕は花粉症ではなかった。最近少し目が痒かったり、くしゃみが増えたりしていたが、それらは花粉症と呼べる代物ではなく、花粉症ってナニ?という側の人間だった。

 

 


風が吹いた。

 


僕は木から黄色の粉末がボゥワッと舞うのを見た。

 

 

テレビでよくやっている、"木が花粉を出す瞬間"である。衝撃映像だった。

 

一瞬、誰か木の奥にいて、ミストを噴射しているのかと思った。虹がかかってくれれば良かった。

 

兎も角、その木は僕の進行方向のその先に生えていて、風は向かい風だった。

 

 

 

その日からどうも様子がおかしい。喉はひりつくし、鼻は出るし、寒くもなく風邪でもなくクシャミが出るし、預金残高は減り続けるし、彼女はいないし、髪の毛は長いし、早いものでもう3年生になる。これは一般に花粉症と呼ばれる代物である。


花粉症はある日突然発症し、年々悪化すると聞いたことがある。でもこの場合、明らかに強制的に陽性にされたような、無理矢理感がある。なるならもっと正規ルートで、緩やかになりたかった。

 

ある日突然発症するなら、ある日突然完治しても良いような気がする。

 

取り敢えず、あの道は暫く通らないようにします。