someone's diary

生活の記録。

男子校出身のアイデンティティ

男子校。それは素晴らしき男達の楽園である。

 

 

いきなり変態チックになってしまった。

 

 

僕は男子校出身だ。望んで男子校に入った。男子校にあらずんば高校にあらずとか言って受験をした人間である。

 

 

中学時代の僕がそんな事を思っていたのは筋金入りの奥手加減から来る友情原理主義が原因だったように記憶している。何しろ僕は中学3年間、基本的には数えるほどしか女子と話したことがなかったのである。その数回すら、まともな会話をした覚えがない。

 

 

そんなわけで、"男子校"という言葉は中学生だった僕の心を捕らえて離さなかった。

 

 

なんという事だ。そこに行けば、今より倍の同性と同級生になれるし、あほなことを言うのに女の子の目を気にする必要もないのだ。しかもユートピアは自宅から自転車で10分の位置にあった。

 

 

ということで、死に物狂いで勉強してなんとか合格した。そこは県内各地の首席や次席が集うようななかなかの進学校だったのである。

 

 

頭のいい人はやはりどこか狂っている。あの学校にはあまり"the 優等生"みたいな人は居なかった。学年で上位を占めるのは漏れなく変態か天才、若しくは変態な天才だった。

 

 

あの空間には頭のおかしい奴がいくらでもいた。そしてそれを受け入れて余りある、自由でストイックな校風が、学生生活をどれだけ彩りのあるものにしていたか。学園祭の熱狂は、52キロマラソンの翌日の激痛は、応援団の演舞に響き渡る全校生徒の合唱は、どれだけ僕が普通の大学生になってしまっても、脳裏に蘇る。

 

あの3年間以上に楽しい人間関係を築けることはこの先無いだろうという直感があったし、現在のところその通りになっている。僕は彼らとは一生友人でいたい。

 

 

男子校出身者は押し並べて自分が男子校出身であることを強調する節があるが、僕も例に漏れていない。

 

 

そこにアイデンティティを求めてしまうのは僕にそれ以上のアイデンティティが無いからだろうか?

 

 

それでも僕は、あの3年間を愛しているし、共に過ごした友達のことを3年経っても大切に思っている。それは事実なのである。